去る6月23日(水)、航空自衛隊松島基地 第四航空団司令兼松島基地司令 津田 昌隆 様を講師に迎え、「日本外交協会」第1回目記念講演定例会を開催いたしました。
「我が国の空における現状」と題しまして、最近の我が国の安全保障環境、航空自衛隊の活動状況、及び今後の航空自衛隊の防衛力の整備の方向性等、細かく3つの内容に分けてご講演いただきました。
1つ目の内容、周辺諸国の活動では、昨年度のスクランブル(緊急発進)は、700強の回数であり、そのうち約6割が中国機、約4割がロシア機であることや、また、日本海から西太平洋にかけて中国機とロシア機が共同で飛行した事実についてお話しいただくとともに、中国、北朝鮮及びロシアの動向についても説明をいただきました。
続いて2つ目の内容、航空自衛隊の任務活動状況では、警戒監視、対領空侵犯措置、弾道ミサイル等に対する破壊措置、在外邦人等の輸送、及び防衛協力・交流について説明していただき、日頃国民の私達が、知っているようで、あまり知られていない活動の細部を教示していただきました。
最後3つ目の内容、航空防衛力の課題と対応では、宇宙・サイバー・電磁波の領域における脅威、同時複合的な弾道・巡航ミサイルの脅威、及び静かな有事(人口減少に伴う隊員募集減少予測対応)について、現在の戦闘様相の変化に対する今後の防衛力の課題と様々な取り組みについて説明をいただきました。
司令から終わりに、「航空自衛隊は空の守護神として我が国の空を断固守り抜く」という心強いお言葉を頂戴し、約1時間の熱意溢れる中身の濃い講演をしていただきました。
津田様、ご多用中のところ貴重な講演を賜り、誠にありがとうございました。
なお、今回、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官 参議院議員 和田 政宗 先生のご出席を賜り、会の冒頭におきまして外交関連のお話を頂戴いたしました。
和田先生、多事多端のお忙しい中、誠にありがとうございました。