7月次定例会を開催いたしました(2021)

去る7月28日(水)、防衛省 自衛隊宮城地方協力本部長 諏訪 国重 様を講師に迎え、定例会を開催いたしました。

「自衛隊の災害派遣活動」と題しまして、東日本大震災の発災から丁度10年が経過する現在において、当時を今一度思い起こし、我が身への戒めと皆様への注意喚起になればという着眼のもとご講演いただきました。

災害派遣の枠組みというお話の中では、平成7年1月の阪神淡路大震災をきっかけに法律等の整理見直しがされ、特に、自衛隊の自主派遣が可能となったことが大きいという。
また、近年の災害派遣の件数としては、年間200回~300回の要請を受けており、ほぼ1日1回どこかで活動が行われている状態となっている。

東日本大震災は、マグニチュード9.0、地震、津波及び原子力の災害で、約2万人を救助、約1万人のご遺体を収容、自衛隊の派遣態勢は陸海空の統合任務部隊を編制し10万人規模の活動でした。

発災当時講師は、陸上自衛隊大和駐屯地において駐屯地司令としてご勤務され、当初被害状況が紛糾するなか、登米市、太白区、泉区、女川町、石巻市に順次展開し、最終的には東松島市周辺で捜索任務にあたる等、約100日の災害派遣活動について状況を振り返りながらお話しされるとともに、被害直後と現在の様子を写真で見比べ解説する等、よりわかりやすい内容でした。

更に、心の負担の軽減のため「解除ミーティング」というものを行なっていたことをお話しいただき、同じ年齢や階級で集まったグループ内で、今日あったことや見たことを夜になって語り合い、感情が押えられない者はその場で泣く等、感情の共有によってストレスを発散していたと伺いました。
講師自身も10円玉大の円形脱毛を発症していたそうで、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたと仰ってました。

これまでも震災に関するお話で講演をいただいておりましたが、特に今回は、実際に現場での活動状況を再現したように生々しいお言葉で語られ、また自衛官として使命及び責任感溢れるエピソードは大変興味深いものでした。

国重様、ご多用中のところ貴重な講演を賜り、誠にありがとうございました。

講師:諏訪 国重 様
演題「自衛隊の災害派遣活動」
励ましの言葉が災害派遣の活動エネルギーとなります!
支部長の油川からも「胸に響く内容」と所見
ご出席の方々⇦いつもご参加頂きありがとうございます。

12月次定例会を開催いたしました(2020)

去る12月16日(水)、株式会社 GISI治安情報総合研究所 執行役員   柳澤 幸司 様 を講師に迎え、定例会を開催いたしました。

本講演における講師の肩書は、広く知れ渡っている「航空自衛隊松島基地OB会会長」としてではなく、゛重大な危機が発生する可能性の高い国内外の「現場」へ直接赴いて危機管理コンサルティング・サービスを行う会社役員゛としてご登壇いただきました。テーマは「世界のテロリズムと題しまして、中東の国々で、政府機関・海外進出企業等に対する海外危険地域の治安情報分析及びセキュリティ・コンサルタントをされたご経験において、ご講演いただきました。

テロリズムとは、「恐怖心を引き起こすことにより特定の政治的目的を達成しようとする組織的暴力の行使、特に物理的被害よりも心理的衝撃」と紹介され、テロリストとしては、首謀者は死亡するが後継者がテロをいまだに引き継いでいるという。また、テロ攻撃による死者は世界全体年間約30,000人前後いるとされ、北アフリカと中東地域(大半はイラク、ナイジェリア、シリア、アフガニスタン、パキスタン)での事件が全体の55%だという。

更に、近年のテロの特徴としては、紛争地域ではない都市部のソフトターゲットを狙うテロ事件の増加や、女性や子供、誰でも実行できる刃物や車両によるローテクな攻撃及び、イスラム過激派組織アル・カーイダ、ISIL(イラクとレバントのイスラム国)以外の帰還「外国人戦闘員」による「送り出し国」でのテロリズムの懸念があるという。 

日本においても、「日本赤軍」、「オウム真理教」の事件を紹介していただき、来年日本で開催される ゛東京オリンピック ゛とテロとの関係についても触れていただきました。

今回の講話は、普段聞くことができない内容で、テロ対策は重要な危機管理の要素として認識する良い機会でした。参加者の方々からも、主なテロの事例を再確認し、脅威というものがまだ続いていることについて知ることができ、勉強になったという声を頂戴いたしました。

柳澤様、ご多用中のところ貴重な講演を賜り、誠にありがとうございました。

中東にご滞在の経験をされ、実際にテロ事件にも対応された「柳澤 様」
今年はコロナの影響を受けてからは、現地に行くことができていないと話される講師
講話後の質問も、積極的に発言される参加者の方々
乾杯のご発生は、陸自OBの「TK様」
今月は、サイバーセキュリティ勉強会(ロシア関係)を開催