犯罪学・防犯学研究部会長の浅野 智昭がタピオ館立オープン大学で講話をさせていただきました(2020)

9月9日(水)、泉パークタウン・タピオ南館1階パークタウンスタイル内において、犯罪学・防犯学研究部会長の浅野智明が『アメリカのケースから見る。所得と犯罪の関係性』と題し、アメリカの大学で犯罪学を専攻し現地の捜査機関に関わった経験を基に講話をさせていただきました。

アメリカでは、『年齢・性別・人種・民族性』+『収入・地域性』によって社会的にその人物がどこに属するかというクラス分けが行われ、これをソーシャルクラスと呼んでおり、また、犯罪の区別として、『ホワイトカラー(白襟)』と『ブルーカラー(青襟)』に分けられ、それぞれ意味がある。

『ホワイトカラークライム』という社会学者のエドウィン・サザーランドが発表した言葉で、裕福層や社会的地位の高い人たちによる犯罪のことを表しており、組織的に犯行が行われ、その影響力も大きく詐欺や高額マネーロンダリング等の金銭やファイナンシャルに関する犯罪と言われています。

『ホワイトカラークライム』の対語として『ブルーカラークライム』という言葉もあります。

こちらは貧困層や社会的地位の低い人による犯罪を示しますが、『ブルーカラークライム』には地位の高い者による個人的な犯罪も含まれます。個人・規模の小さなグループによって行われる犯罪で、一時的な利益目的、短絡的といった特徴が見られ、麻薬売買や強盗などがあげられます。

この二つに明確な分類はありませんが、犯罪の質・規模等によっても変わるということです。

性別や年齢、人種、社会的地位、収入、勉強のできる・できないに関わらず誰もが犯罪に関わる可能性があるということを参加者の方々に講話させていただきました。

講話『アメリカのケースから見る。所得と犯罪の関係性』
アメリカで学んだ経験を活かし講話させていただきました。
タピ大での講話は、3回目となりました。ご清聴ありがとうございました。

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