11月次定例会を開催いたしました(2020)

去る11月27日(金)、陸上自衛隊 東北方面総監部情報部       情報課長 栗田 千寿 様を講師に迎え、定例会を開催いたしました。

内容は個人の意見としながら、「女性・平和・安全保障についてと題しまして、東ティモールでのPKO活動及びNATO本部で勤務されたご自身の経験を主体としてご講演いただきました。特に、この2つの経験では「人間の安全保障」というものがあるということを知るきっかけになったということで、安全保障の新しい捉え方としてお話をしていただきました。

女性・平和・安全保障は、゛WPS゛(Woman,Peace and Security)と略され、WPSは2000年に国連安保理決議1325号で採択されたことがきっかけとなり世界に広まった。女性・女児は、紛争、災害等が生起した場合、男性・男児と比較し脆弱で死亡する率が高いことが統計的に出ており、不安全状態にあるといわれている。この不安全であるという現状を広く認識し、現状改善するために女性の参画を増やすという内容で、国連加盟国各国で取り組みがされていると解説された。

また、作戦におけるジェンダー視点という話では、前述の解説で女性にはリスクがあという現実の存在を踏まえ、こういったリスクがあるということを見るというのがジェンダー視点である。と、講師は整理していると語り、ジェンダー視点を持つことで作戦を質の高いものに出来るという。日本においても、東日本大震災で女性隊員が女性に対する聞き取りをしている等の活動が行われていた。女性の軍人・隊員には、プラスアルファの役割が果たせる付加価値があるという。

今回の講話では、「WPS」、「ジェンダー視点」というキーワードで「女性にとっての安全保障」という、違った角度でお話を伺い大変興味深いものでした。参加者の方々からも、女性の軍人・隊員の見えないところでの活躍及び各国の取り組み等について知ることができ、勉強になったという声を頂戴いたしました。

栗田様、ご多用中のところ貴重な講演を賜り、誠にありがとうございました。

東北方面総監部情報部 情報課長 栗田 千寿 様
豊富なご経験に基ずく国際的な講話の内容
興味深いお話しに多数の方からご質問がありました。
色々なご質問に対し、真摯に対応下さいました。

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